極限状況になるほど女性は強い! それがますます進化したらどうなるの?

 

低酸素室では男子より女子選手のほうが強い?!
先日、鹿児島の鹿屋体育大学を訪問した。鹿屋体大の自転車部と言ったら30年続いた日本大学のインカレ連勝記録にピリオドを打つという歴史的な快挙を達成し、今年の全日本選手権トラックでも7種目に優勝するという、飛ぶ鳥落とす勢いのヤングパワーだ。夜は監督の黒川剛さんと黒豚を食べながら(共食いなんて言ったらダメよ)酒を飲んで語り合ったのだけど、話の中で興味深かったのは、大学に設置してある低酸素室でのトレーニングについてだった。
黒川監督いわく、「あらかじめ選手の最大酸素摂取量を測定し、それに応じて強度を設定してローラー台を踏ませるんです。だんだん上げていって最後は追い込むようにね。面白いのは女子選手は設定した強度で最後までメニューをこなせるのに、男子選手は設定強度に達する前にオールアウトしちゃうことが多いんです」と。
これは男子選手より女子選手のほうが根性がある!と言うことだけではなくて、酸素が薄い極限状況では女性の方が男性より身体能力に余裕があるということらしい。「女性は子供を産むからやっぱり強いんでしょ」と黒川さん。まあ嫁さんの一挙一動にビビリながら生活している御仁には理解しやすいかも。極限状況に近づくほど精神的にも肉体的にも女性の能力は、もうやめて欲しいほど研ぎ澄まされるものなのだ。

 

スプートニクにメス犬が乗ったのも女の強さなのか?!
考えてみれば、浮気がばれた修羅場だけではなく、他の極限状況でも女性が男性を圧倒することはイロイロある。
低酸素室での事例どおり、高山病の一種であるモンジュ病になるのは男の方が多いし、だいたいからして血中ヘモグロビンの量はそもそも10%ほど女性の方が多い。そんなことからか、自転車や陸上競技でも時間と距離が長くなるにつれて女子の世界記録が男子に近づくのはよく知られている。自転車の200mや陸上の100mでの女子記録は男子の90%程度なのに、自転車のアワーレコードでは男子の世界記録49.7kmに対し女子のファンモルセルの世界記録は46.065kmだから、約93%とけっこう男子に近い。さらに陸上の100kmマラソンで安部友恵がたたきだした6時間35分11秒はなんと男子の世界記録の95%にも達する。さらには、生命的にも過酷な長距離水泳では、数あるスポーツ記録の中で唯一女子の世界記録が男子を超えている。
ちなみに地球生物で初めて宇宙空間に到達したのはロシアの宇宙船スプートニク2号に搭乗したメス犬のライカだという。これだってソビエト連邦宇宙局が女の極限での強さを計算した上で配備したことじゃないの?!

 

Y遺伝子の劣化によってますます草食系男子が増える?!
女性が強いのは極限状況のみではない。過去から未来にかけて彼女らはますますそのパワーを増大している。特に現代社会では、草食系男子というオカマのシナプス伝達物質に支配されている男がいる反面、肉食系女子なる焼肉屋のおっさんのDNAを携えた女性個体も多いと聞く。いったいこれ以上女性が強くなってしまっては、世界の男女権限比率と家庭の男の皿洗い従事率はどうなってしまうのか!と不安に思っていたら追い討ちをかけるような学説を知った。
男の遺伝子はXYで、女の遺伝子はXXだという。なんでも男のみが持つY遺伝子と言うのは父から息子に単純コピーとして受け継がれるので、どんどん劣化して情報が壊れていくという宿命を背負っているらしい。ちなみに女のXX遺伝子はお互いを修復する機能があるので劣化しにくいと。なぬっ!男の遺伝子は壊れとる? つまり「ますます男は弱っちくなって、女はどんどん強くなる」というのが生命システム的に運命付けられてるのだ。草食男子が増えるのもいた仕方あるまい。とほほほほ。
このままいくと500年後ぐらいにはスポーツ種目での男女区別がなくなったりして。 「2814年。第883回全日本自転車競技選手権ロードレース。今年はなんと女子選手の30連覇にピリオドが打たれました。久しぶりの男子選手チャラ阪フニャ郎の優勝です! 歴史的な快挙が達成されました~」なんてことになるかもね。

PS:UCIのルール変更により、アワーレコードでのディスクホイールやDHバー使用の記録が復活するらしい。