資本主義が進んでシマノとカンパニョーロが合併したらどうなるの?

 

資本主義の行く末は、地底大戦争と社会主義回帰か?
誰が考え出したのか、この資本主義というのは奇怪な物だ。フランスの経済学者ピケティさんによると、資本主義のシステムというのはお金が集まるところにマスマス富が集中するらしい。そんなわけだから、銀行や大企業は合併を繰り返して巨大に膨れ上がり、貧乏人はサイゼリヤでワインのマグナムボトル(1.5リットル1060円!安ぅ)を持ち帰り、翌日の晩酌までつなぐのだ。そんな風に貧富の差が大きくなるのは資本主義の宿命で、このまま世が進むとSF映画みたいに貧民地底人と太陽光を浴びる富裕層に地球全体が完全に分かれ、やがて大戦争になってしまうのではと考えると夜も眠れない。
ちなみに僕がはじめて預金口座を作ったのは確か「三和銀行」というところだったのだけど、今ではそれが「三菱東京UFJ銀行」というぜんぜん違った長い名前になっている。このまま銀行の統合が進むと「三菱東京UFJみずほ近畿大阪りそな三井住友ティンコフサクソ名古屋信用ラボバンク」なんていう、落語の「じゅげむじゅげむ」みたいな銀行が誕生して閉店時間までに銀行名をきちんと言えなくて取引してもらえないという大混乱も予想される。
しかし一方で世界の銀行や企業が一つになれば、経済を完全にコントロールすることができるのだから、悪の組織のショッカーやサタンの爪がその裏に介在さえしていなければ、安定した市場経済を進めることができるとも思える。しかし、それって社会主義とどう違うんだろうなあ?

 

吸収合併で自転車レースが高速化する?!
銀行だけじゃなく一般企業もどんどん合併している。やっぱり資本が増えると競争力が強くなるからだ。ではさて。いろんな企業がどんどん吸収合併していくとどんな世の中になるんだろうか? 
「ファンケル」と「ユンケル」が合併すれば化粧品に強烈なパワーが充填できてイチローみたいな顔になるメイクが出来て面白いだろし、UCI(世界自転車連合)とUCC(上島コーヒー)が合併すればドーピング規定でカフェインの基準値が引き上げられてレースが高速になるので楽しみだ。
僕的に期待しているのは、大手のチェーン店合併により複数のサービスが同時に受けれることだ。たとえば、「モスバーガー」でライスバーガーを食べながら、「赤垣屋」の生ビールと280円の中トロ刺身を同時に味わえるだろうし、さらに猫カフェチェーンの「れおん」と合併があれば、猫をナデナデしながらモスが食べれて、夢のような時間を享受できるのだ。そのうえ「高須クリニック」や「共立美容外科」との合併が果たされれば、猫を撫でながらバーガー食ってビールを味わい、なんと整形手術の問診まで同時に受けられるのだ。こりゃたまらん。

 

シマノとカンパニョーロが合併すれば?!
資本主義の成熟とともに自転車関係の企業でも吸収合併が拡大していくのは大いに予想されることで、事実シマノとカンパニョーロの合併の噂は昔から幾度も立ち込めていた。
この話はあくまで憶測の域を出ないのだけど、なんでもシマノは、カンパを無くしてしまうと自転車スポーツ自体の魅力をスポイルして自分の首をしめることになるという。そんなわけでシマノはカンパに部品開発のノウハウを伝える代わりにMTBパーツの生産を中止させると言う裏取引をしながらも、カンパと共存しようとしているという。ちなみに、カンパニョーロの筆頭株主はシマノという噂だし、カンパがなくなればシマノはヨーロッパ市場で独占禁止法にひっかかる恐れさえもあるという。
バカな噂話は別にしても、もしシマノとカンパが合併すれば二大個性の集約によってメチャメチャ魅力的なパーツが世に出現するのではないのか。僕的にはカンパのエルゴレバーの握りが掌にしっくりきて好きだけど、ドライブトレインはシマノが好きなのだ。そんな問題を解消しようと、カンパのレバーにシマノのギアが使える「シマニョーロ」なる変速変換パーツがサードパーティーから発売されてるけど、それがなくても純正品として機能する可能性があるのだ。ちなみに両社が本当に合併したら社名は、それこそ「シマニョーロ」だったりして。
それにしても「スーパーレコード」と「デュラエース」が一体化すれば、とんでもない超高額になるんじゃないか? 資本主義の成熟による貧富の差を考えるなら「ティアグラ」と「ベローチェ」以下を貧乏人用の別ブランドで展開するべきじゃないの! ブランド名は「スラム街」とか!?