PROFILE

1964年1月30日。大阪市西成区に生をうける。頭脳明晰な父と自由奔放な母のもと、男ばかりの三人兄弟の真中として、下町でガサツな生い立ちをたどる中、「いわゆる変な子」 としてオルタナティブな人生を歩みはじめる。
  思春期より取り憑かれた自転車競技では、ツール・ド・フランスに出場ならずも、その精進の甲斐あって、全日本実業団4000m個人追い抜き優勝、国民体育大会団体追い抜き優勝、アジア選手権団体追い抜き3位などの戦績を残す。更にその競技活動の枠を海外にも広げ、強豪プロがひしめくアメリカのナショナルプレステージシリーズや、伝統に彩られたベルギーのケルメスクルスなどを転戦。数々の入賞歴を誇る。
  自転車競技選手としての造詣を深める中、自転車雑誌ニューサイクリングでの 「たっくんのレースレポート」 や、BICYCLE CLUB (バイシクルクラブ) での 「たっくんのレーシングコラム」、さらに業界の伝説にまで昇華したといわれる 「ドーパミンのしぼりかす」 などのエッセイを続けて連載執筆。そのドラスティックな内面を世間に曝すことを覚えた。
  しかし、1999年、当時勤務していた外資系自転車販売会社キャノンデールを退社すると、世界放浪旅行に向かうため忽然と日本から姿を消す。タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、カンボジア、ベトナム、ラオス、オーストラリア、ネパール、インド、バングラディシュ、スリランカ、ペルー、エクアドルなどを2年半かけて放浪。
  そのあいだマラリアの病魔に冒され、狂犬病の危険にさらされる経験なども得ながら2002年帰国。その年、イタリア製自転車 「コルナゴ」 の日本代理店(株)エヌビーエスに入社。
  2003年、小学校からの同級生であるクリスティンとゴールイン。
  2006年、地元玉出で「ダイニングバー タクリーノ」をプロデュース。
  順風満帆な幸せの中、自筆の小説 「しめ飾り」 を執筆出版。同じく小学校の同級生であったハイヒールモモコ絶賛のこの小説が、今静かなブームとなり人々の心をとらえる昨今であるならばイイなあと思う今日この頃の筆者である。